今年の冬は、例年よりずいぶん早くインフルエンザの話題を耳にするようになった、と感じている人は多いのではないでしょうか。定点あたりの報告数は10月時点で増加し、東京都では11月に警報基準を超えたと発表されています。ここでは時系列や背景、家庭でできる対策まで整理してお伝えします。
インフルエンザ2025-2026年シーズンは例年より早期に流行、東京都は警報基準超えに
東京都感染症情報センターの発表によると、2025年10月2日にインフルエンザが流行シーズンに入ったことが確認されています。その後10月30日に「注意報基準」を超え、11月13日には「警報基準」を超える広がりを見せました。さらに2026年1月29日には再び注意報基準を超えたことも発表されています(東京都感染症情報センター)。例年、警報レベルに達するのは12月以降が多いため、今シーズンの立ち上がりの早さが際立っています。
なぜ今年は流行が早いのか、背景と過去との違い
いつから流行が始まった?
2025年9月22日〜28日(第39週)の時点で、全国の定点あたり報告数が流行開始の目安とされる「1.0」を上回ったと指摘されています(さいとう内科クリニックブログ)。例年より1か月以上早いタイミングでの立ち上がりだったとされています。10月中には全国的に注意報レベルを超え、11月10日〜16日(第46週)には定点あたり報告数が37.73人と、前週の約1.7倍に増えたと伝えられています(うめもとクリニック 院長ブログ)。なお、これらの数値は医療機関の情報発信をもとにしたもので、最新の確定値は行政の公式統計での確認が必要です。
今シーズンの流行株の特徴は?
複数の医療系ブログでは、今シーズンはワクチンが効きにくいとされるA型変異株「サブクレードK」が主流になっているとの記載が見られます(うめもとクリニック 院長ブログ)。ただし流行株の構成やワクチンの有効性は行政機関の解析によって随時更新されるため、この記述はあくまで一部の医療機関による情報発信の範囲にとどまる点に留意が必要です。
過去10年で最大規模になるという声はどこから?
専門家の中には「過去10年で最大規模の流行になる」と予測する声もあると紹介されていますが、これは見立てであり、確定した統計的な結論ではないとされています(さんきょう製薬コラム)。南半球でのシーズンの状況を踏まえた分析もあり、こうした海外データが今シーズンの流行予測の参考にされているとの記述も見られます(ひろつ内科クリニック)。
家庭でできる予防対策は?
各クリニックのブログでは、手洗い・換気に加え、室内の湿度管理や十分な睡眠、バランスの良い食事といった基本的な対策の重要性が繰り返し呼びかけられています。ワクチンが効きにくい株が流行しているとの情報がある以上、接種していても油断せず、こまめな換気や加湿器の活用、外出後の手洗いといった基本を徹底することが勧められています(五良ファミリークリニック センター南)。マスクや空気清浄機、加湿器といった対策グッズを併用する家庭も増えているとみられますが、効果の程度には個人差があるため過信しすぎない姿勢も大切だとされています。発熱やのどの痛みなどの症状がある場合は自己判断せず、かかりつけ医など医療機関に相談してください。
クリニックの発信から見える受け止め方
各クリニックのブログでは「まだ10月なのに、もうインフルエンザの話?」と驚く声が紹介されており、例年より早い流行開始への戸惑いがうかがえます(さいとう内科クリニックブログ)。地域によっては学級閉鎖が報告されているとの記述も見られますが、こうした情報は個別の医療機関による地域限定の発信であり、規模や範囲は自治体の公式発表で確認する必要があります。
まとめ
今シーズンのインフルエンザが注目される最大の理由は、単純に「早い」という点にあります。10月に流行入りし、11月には警報基準を超えるという展開は、例年の感覚からすると1〜2か月前倒しで、学校や職場での対策準備が後手に回りやすい状況だったとみられます。加えてワクチンが効きにくいとされる変異株の情報が広まったことで、例年以上に基本的な予防策への関心が高まっている印象があります。1月末に再び注意報基準を超えたことからも、今シーズンは一度落ち着いても再燃するリスクがある点が特徴的です。今後は春先に向けてさらに別の流行波が来るのか、行政の統計発表を継続的に確認していきたいところです。家庭としては、ワクチン接種の有無にかかわらず、換気・手洗い・十分な休養といった地味な対策を積み重ねる姿勢が、結局は一番の備えになると考えられます。