マスクをすると口元を隠すため「感情が読めない」
近年「だてマスク」をする人が急増しています。元来マスクは、花粉除け、くしゃみ、咳などで周囲の人たちに迷惑をかけないためにやむを得なくしている人がほとんどでした。しかし時代は変わって、マスクをしている人の中には、病気や季節とは一切関係がないのにもかかわらず、常にマスクをつけているという、いわば「だてマスク」をする人が増えているのです。
マスクをしている人を見かけると、風邪でも引いているのかなと思ってしまうのですが、この背景にはいろいろ複雑な背景があるようです。
そもそもマスク依存症とは、常にマスクをしていないと不安な気持ちになったり、マスクを外すと気持ちが落ち着かなくなる、などというような症状が起こる一種の病気です。同時に顔などにコンプレックスがあると言う人もたくさんいます。
ちなみに、だてマスクをしたことがあると言う人は若者に多く、男性よりも女性の方が経験率は高く、特に20代以下の女性の経験者は40%を超えており、同じ20代男性経験者でも20%を超える結果になっています。また全体でも実に約15%の人が経験済みです。
だてマスクは、社交不安障害の方はよくマスクをして来られます。これは、自分は人からどんな風に見られているか?ということが気になり、対人場面・社交場面で必要以上に緊張をしてしまうためです。
まあ、ネット上で流行したのは、ニコニコ動画などで、個人のプライバシーな情報を特定されないために、マスクをして身バレを防ぐという必殺技が散乱していたのですが、少なからずネットの影響もあってか、若者にオシャレ感覚で、だてマスクをしている人が増えているのも事実です。