ビルボードのように総合的な音楽ランキングが日本にはない
1月11日発表のオリコンスタイルのCDデイリーランキングにAKB48の唇にBeMyBabyが1位になったものの、その1位の売上枚数が951枚となり、オリコン史上初めて1000枚を下回ってしまった。これまでは2013年の5月13日付で記録された1102枚が最低であり、それよりも151枚下回る結果となりました。
ただ今回の集計は、通常なら月曜日にまとめられるはずが、Web販売分の発送が祝日の影響で1日早まって日曜日になっってしまったことが、月曜日のデイリーランキング全体の売上枚数の低下に繋がった原因だと見られています。
同じように週間ランキングでも、20位の売上枚数が史上初めて2000枚を下回り、こちらの売上枚数も記録的な低水準となって、デイリー・週間で同時にワースト記録が塗り替えられました。
いよいよCDが売れない氷河期時代になったといっても仕方がないようです。
オリコンのランキング集計方法が問題点
CDの売り上げは下がっているものの、世間の音楽に対する熱はそんなに下がっておらず、練習スタジオや、ライブ会場などは、それほど音楽不況の影響を受けていません。これはCDの売上だけが変化しているのであって、そもそも音楽全体の量は変わっていないという証拠です。
ネット上では、本当に良いミュージシャンがいてもオリコンには載らないという声がある中、今の中高生ってCDを再生する機器自体持ってないとの声も。
CDレンタル店舗数も89年末には6,213店あったのに、今では2,370店に減少しました。この1年で実に203店消えている計算になります。
しかしここで問題なのは、オリコンそのものの集計方法です。エアプレイ重視の集計方法を全く無視し、セールス重視の集計方法であるため、何が本当に売れているのか、リスナーに全く伝わっていないことが問題なのです。
CDランキングには全く顔を出さないのに、日本武道館を満員にするバンドが現れたり、音楽ビジネスの迷走はまだまだ続きそうです。