昨年度金本辞任時に、対照的に継投となったラミレス監督。
ラミレス監督のそばには通訳しかいないというのは、DeNAでは、もはや誰もが知る事実。
ラミレス監督がコーチの言うことを聞かないという噂は本当なのでしょうか?
データを重視するラミレス監督は、就任当時は一人ですべて作戦を考えていました。
攻撃的なオーダーの筒香の3番や、8番投手の打撃オーダーは、うまくいってるときはいいのですが、今シーズンのように一人ぶっちぎりで最下位を独走すると、メディアから袋叩きにあいます。
横浜DeNAは、もはや途中休養による監督交代の噂が絶えません。
しかし考えてみれば、4月の上旬は、横浜ではなく阪神矢野監督がそう状況だったんです。
何をやってもうまくいかず、打線は葬式でもあったのかというような静まりようで、投手がいくら少ない点で抑えても負けてしまう試合が続いていました。
まだシーズン始まったばかりにもかかわらず、次は岡田監督か、掛布監督誕生かと噂されるほど、マスコミは騒ぎ始めました。
そもそも金本監督辞任の次は掛布監督でなく、なぜ矢野監督だったのか
昨年度、金本知憲が阪神の監督を辞任するにあたって、責任を取るべく人間は、3人いたはずです。
金本、片岡、そして矢野。
金本監督が政権を奪取したときから、3人は一蓮托生で、ともに阪神の現場を預かった形です。
しかも三人とも生え抜きではなく外様。
阪神OBが、納得するわけもなく金本監督就任時にはマスコミを使って大騒ぎをするかと思えば、実際にそうならなかったのは、2軍監督に掛布雅之を起用したからです。
掛布2軍監督があったからこそ、阪神OBを黙らせて好き勝手にやってきた金本監督が、辞任に追い込まれたら、次は阪神OBが進める監督に任すのが筋だというのが普通です。
ずばり生え抜きの阪神カラーをもった人物、掛布か岡田のどちらかです。
しかしながら金本監督は、契約3年目のシーズンは逆に若返りという名目を使って、掛布2軍監督を半ば強引に更迭してしまいました。
そういう経緯もある中、昨年度の金本監督の辞任のときは、矢野監督も責任をとって一緒に辞任するべき人物だったのですが、監督就任の話がきたものだから、シーズン始まるや否や、負けが込んだらマスコミはボロカスに言うわけです。
5月に入ってこそ貯金を3つにしたり、近本などらの新戦力で足を使った新しい攻撃野球を見せたりしましたが、矢野監督は内心いつ辞めさせられてもおかしくないとびくびくしながら監督をやっているのではないでしょうか?
矢野監督の起用方法にもかなり問題はある
選手が点を取ったら、こちらが見てるのも恥ずかしくなるくらい、わざとらしく喜びを表現する矢野監督ですが、選手の起用法にも少し問題があるように思えます。
一番は打線をコロコロ変えること。
最近でこそ、1番近本、2番糸原、3番糸井、4番大山、5番福留と、固定打順になってきましたが、開幕当初は、試合が始める直前まで打線が予想できないほどの、猫の目打線でした。
猫の目打線は金本監督と全く同じ戦略で、戦略というより、我慢できないがゆえの打線と言ってもいいでしょう。
金本監督とは、唯一違うというのが、ベンチで騒ぐことでしょうか?
我慢して使う、育てるという戦略があれば、打線は固定されるはずですし、コロコロ打順を変えるのは、優勝するチームには絶対にないことです。
特に中谷、上本などは、我慢して使えばもっと打つと思われます。
育てるのは大切なことですが、使う場面を間違えてもいけないです。
例えば、2019年5月8日の神宮で行われたヤクルト戦で延長戦のうえ、7対7で引き分けた試合ですが、あれは完全に矢野監督の采配ミス。
5点リードでジョンソンを温存するために、新戦力の福永を登板して、勝てる試合を簡単に引き分けてしまいました。
長いシーズンで、リリーフ陣を温存しつつ、なおかつ若手を育てたいという気持ちはわからなくはないが、勝てる試合を見逃してまで若手優先をする必要はありません。
勝てる試合をきっちり勝って、貯金を殖やすのは、当たり前だが優勝に一番近い方法でもあります。
最後になりましたが、阪神批判をしているように聞こえるかもしれませんが、私は大の阪神ファンです。
全て阪神を愛するがゆえの発言ですので、阪神ファンの皆様はどうか寛大にお願いします。